ベルギー ワロン地方
「最も美しい村々」で心も体もリラックス
フランデレンとワロンのふたつの民族によって構成されている多言語国家、ベルギー。
北部に住むフランダース人はオランダ語を話し、南部はかつてローマ領としてラテン化した経緯がありフランス語を話す。この両地方は言語だけではなく、 街の様子もずいぶんと違う。ハイテク産業郡が台頭する北部地方とは対象的に、ベルギーの首都ブリュッセルの南に広がるワロン地方は美しい森や川と いった自然環境や、伝統的かつシンプルなライフスタイルを大切にする美しい小さな村々が点在するグリーンなエリアとなっている。
体も心もあったか くなるベルギー・ワロン地方を中心に、伝統と革新が調和するグリーンなコスモポリス~首都ブリュッセルの最新スポットなど、LOHASなベルギーの歩き方をご紹介!

心も体ものどかになる、ワロンの小村を巡る
流れる川に寄り添いながら、深い渓谷に抱かれながら、それぞれの営みの中で佇む小さな町や村々。ワロン地方へのグリーンな旅は、 そうした町や村を訪れる時間が欠かせない。
“心のエコ”とは、日々の生活の中で疲れた心身を自然の中でゆっくりのんびりして癒す、ということ。これらの小村に立ち寄り、 村民のライフスタイルを垣間見ながらゆっくり町を散策した時、きっと“心のエコ”を感じる時間が訪れるだろう。
世界一小さな町、デュルビュイ
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アルデンヌの丘陵を流れるウルト川の渓谷に囲まれた小さな村、デュルビュイ(Durbuy)。
人口500人足らずで10分もあれば隅々まで歩ける「世界一小さい町」だ。ウルト川の流れに沿うようにある街並み、石造りの伝統的な家々、住民の素朴な暮らし、 芸術を大切にする文化・・・。この小さな村は、2007年欧州観光フォーラムにて、「新しく注目される非都市型の旅行先」として見事賞に選ばれて以来、 グリーンな人達の間で俄然 注目を集めている。
デュルビュイの楽しみ方は、路地の散策だ。曲がりくねった石畳の細い路地を歩くと、オーガニック製品や手作りジャム、 クラフトなどの 特産品が並ぶお店や、ファッション雑貨やアクセサリーを扱うブティック、心地よさそうな空間のカフェなどが軒を連ねている。時間をゆっくり取ってスロー に歩きたい。また、デュルビュイは「美食の町」としても有名だ。本格的なフランス料理や、この地方に根付く伝統食などが楽しめるホテル&レストランがあ り、世界各国から美食家が訪れる。また、ウルト川でのカヤックや丘陵を歩くトレイルコースなども整備されているので、ネイチャーアクティビティも存分 に楽しめる。
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小さな本の村、ルデュ
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アルデンヌの森の中にある村、ルデュ(Redu)。
「ルデュの奇跡」とも呼ばれているワロンの小村だ。人口500人にも満たないこの小さな村に、 今では多くの観光客が訪れる。観光客の目的は、「古本」だ。
きっかけは、過疎化で苦しんでいた1980年代に開いた本祭り。この素朴な村の風景に心を惹かれ、本祭りに訪れた幾人かの 書店経営者や製本職人がルデュに店を構え始めたのが「本の村」になったきっかけという。今では本好きの若者もこの地に住み始め、24軒の本屋がこの 小さな村に軒を連ね、1万7千冊の古本が揃い、村民の15人に1人は本の仕事に従事するという「本の村」となった。ルデュの本屋がユニークなのは、 「海と船」に関する本を集めたお店や、料理本が充実しているお店、児童書・漫画に特化したお店、歴史・考古学関連が豊富なお店など、お店ごとに それぞれ専門分野を持っている点だと言える。そうした専門書を求め、欧州各地から観光客が訪れるという。「本の饗宴」「本の夕べ」「アルデンヌ の本の週末」など本に関するイベントが随時開催されており、1年を通じて本好きが集まる村となっている。
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ベルギーのヘルスツーリズムの拠点、スパ
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古くから水の町として知られた町、スパ。
周辺には源泉が数多くあり、16世紀以降ヨーロッパ各地から王侯貴族などが訪れたことで高級温泉保養地 として知れ渡った。町の名はやがて、温泉・湯地場を示す普通名詞となった。スパの名は、このアルデンヌの深い森に佇むスパの町に由来する。
スパの歩き方は森の中など自然の中に点在する源泉巡り。鉄分を多く含んだ水の味は決しておいしいとは言えないが、地元では体に良いとされており、 街の住民にとってとても大切なものとして扱われている。地元の住民が水を汲みに来ている姿を見ることだろう。
そして、スパに来たからにはやっぱり 温泉に入りたい。ホリスティックやウェルビーイングな施術で注目されている湯地場が、2004年にオープンした「Thermes de Spa:テルム・デ・スパ」 だ。源泉から運んできた水を使った鉱泉療法や、アクアトニックプールでのメディカルマッサージなど、湯治を目的とした本格的なタラソセラピーを施術 してくれる。また旅行者には1日体験コースが用意されており、気軽に本場の鉱泉療法が体験できるので、是非立ち寄りたい。
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観光地化されていない美しい小村
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フランスで始まったグリーンツーリズムのムーブメント、「最も美しい村々(Les plus beaux villages)」。
それぞれの土地に根付く文化的な遺産を大切にし、かつ発展させていくこと。そして、村を訪れるトラベラーのための環境を整備すること などを目的とし、持続可能な村作りを続けていくことが目的の制度だ。ここ、ベルギーのワロン地方でも「ワロンで最も美しい村々」 という制度が存在する。
1994年に設立された同名の非営利団体によって厳しい審査の元指定された村のことで、現在ワロン地方の22の村が登録 されており、各地に点在している。そして、これらの村々にはそれぞれ村独自の特徴を持ち、そして観光地化されずに昔のままの素朴な生活を送る珠玉の 小村も多く存在している。宿泊エリアからレンタカーを借り、ドライブをし ながらアクセスしたい。深い渓谷に抱かれながらそれぞれの営みの中でシンプルに暮らす小さな町や村を訪れると、心も体もリラックスした 時間が訪れることだろう。
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「絵のような町」と形容されるディナン
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フランス北部を水源とし、ベルギーのワロンを通ってオランダのロッテルダムでライン川と合流し、北海へと流れるムーズ川。 そのムーズ川が造った断崖の下に11世紀始めに築かれた城塞の街がディナンだ。
「絵のような町」と幾多の画家や詩人が形容し た美しい風景が見所だ。ムーズ川にかかる橋から眺めると、ディナンの特異な風景に圧倒される。垂直に切り立った崖の上のシ タデル(城塞)が築かれ、その崖に寄り添うように立つノートルダム参事会教会の尊厳な姿。そして反対側には豊かな緑の中に溶 け込むように建つ家々が見え、人の心を和ませる風景が広がる。
こうした特異な街並は、シダデルに上ると全景が確認できる。高 さ100mのシタデルには、ロープウェイでも上れるが408段の石段を登りたい。まるで小さな森の中を歩いているような緑道を歩きな がら、標高ごとにディナンの風景を楽しみたい。
また、ここでのお薦めのアクティビティはサイクリング。どちらに流れているの か分からないほど緩やかなムーズ川沿いの道を途中何度も留まりながら、豊かな自然を楽しみたい。
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LocalCreativesのための街、ブリュッセル
LocalCreativesとは何か?一極化が進む大都市圏とは外れた土地に住み、自然を満喫し、そしてその土地の自然や文化からインスピレーション を得て事業を興し、コミュニティを形成し自らの成功と地域の成功の両方を勝ち取ろうと努力している人達を指す。
ベルギーの首都、 ブリュッセルでも、LocalCreativesが各国から集いブリュッセルに新風を巻き起こしている。そんなブリュッセル発最新の注目スポットをご紹介!
ブリュッセルで最も注目されている場所、ダンサール通り
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古くは羊毛の物通要塞として栄えた歴史を持つブリュッセル。
多くの繊維製品を生産し、ファッション産業の中心地であるダウンタウン はかつて活況を呈していた。しかしモードの中心がパリやミラノへと移り、そして才能も一極集中化が進んだことで、ブリュッセルの ファッション産業は急速に下降線をたどっていった。
1980年、政府はテキスタイル産業を再興しブリュッセルをもう一度ファッション の町にするため、クリエイターたちを手厚く支援する政策を始めた。クリエイターを育てるため国立芸術学院にファッション部門を開設 し、また放置されていたダウンタウンの倉庫をアトリエとして安い賃料でクリエイターへ開放しはじめたのだ。手軽な家賃、広々とした 空間、町の中心地に近い利便性。。そうした場所にクリエイターや芸術家たちが徐々に集まり始め、新しい生活価値観を提案するブリュ ッセルモードが誕生した。近年では若者や芸術家を中心に国際的評価を得るまでに成長したのだ。
ブリュッセルモードの特徴は、「多様性」と「シンプル」。ブリュッセルには古くから多用な文化が共存するコスモポリスであり、また 肉屋や八百屋などの店が所狭しと立ち並び、庶民の生活感が充満しているエリアだ。そうした雰囲気からインスパイアされたブリュッセ ルモードには、普段の生活の中で着たいもの、そして自分の個性を発揮できるもの、というデザインコンセプトが主流となっている。今、 ブリュッセルで最も熱いストリート、ダンサール通りに行けばブリュッセルのトレンドが確認できる。
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約4分の1が森林や公園で覆われているグリーンタウン
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ブリュッセルは、その面積の約4分の1が森林や公園で覆われているグリーンタウンである。
ブリュッセルの南には、広大なぶなの森 「ソワーニュの森」が広がっており、ブリュッセロワ(ブリュッセルの住民達)の休日は、この豊かな森に入り、ウォーキング や愛犬との散歩、庭園散策、森林浴、乗馬などのグリーンな時間を楽しむのが常だ。
かつてこの地は繰り返された戦いのおかげ で焼け野原になったのだが、18世紀より粘り強く植林を続け、今のきれいに整備された森の姿になった。
森へのアクセスは、ブリ ュッセル市内からトラム(路面電車)が何本も走っているので気軽に足を延ばすことができる。
そんなソワーニュの森の中でも、19世紀に造園家により設計された、森の入口の自然公園「カンブルの森:Bois de la Cambre」 に訪れたい。広大な敷地内にブナの林が広がり、散歩や愛犬との散歩、ジョギング、サイクリング、乗馬などを楽しむブリュッセ ロワの姿が垣間見られる。古来より森と共存する生活を続けてきたブリュッセロワたちの、森との付き合い方を学ぶカルチュラル な旅となるだろう。
また、カンブルといえば、ブリュッセルモードの中心的存在となるアート・スクール「ラ・カンブル」がある。 大手ブランドのクリエイティブ・ディレクターなど、数多くの優秀なデザイナーを生み出していることで注目されている。 次世代クリエイター達も、ソワーニュの森に入り、インスピレーションを得ているのだろう。
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